まったくもって個人的なことなのですが、
秋風にさそわれてブーツを買いました。
安物をすぐ履きつぶしてしまう私には
少々高めなブーツ
事務所近くにある貸し店舗では
いろいろな商人が、1~2日場所を借りて短期で販売している様子
そこで見つけた一品
簡易店舗の割りにしっかりした皮のブーツがズラリ
皮の匂いがたちこめるそこのお店はおじさんが一人いました。
ふらふら見て、試着をすると
「そのブーツはいいよ。いい皮だから長く履けるよ」
「スペインのものだね。イタリアのものもいいね。」
「いいものは片足に牛一頭使うから継ぎ目がないんだよ」
おじさんは当たり前だけど皮に詳しい
おじさんは革靴商人で、毎月各国に買い付けに行っているそう。
今月はバングラディッシュに行くんだって。
「イスラム圏の皮はいいよ。パキスタンの露天で売っているものだってばかにできないんだよ。」
おじさんの皮を巡る旅の話は面白かった。
「また来月くるかもね」
と言っていた。
マーケットで商人の旅の話を聞くなんて、
次に会ってまたどんな話を聞けるか楽しみなんて、
はるか昔、ユーラシア大陸を渡っていた商人の話を
小さな村でワクワクしながら待つ子供のようで
なんだか素敵だなーと思った。
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