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旅学vol.01

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2008.06. 8
ダラムサラからバラナシへ

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6月6日、ダラムサラより無事生還。
生還、などという言葉が思わず口をつくほど、険しい旅だった。
総走行距離、約2800km。帰りは1300と少々を3日で一気に走った。
何度か季節外れの雨に会い、バッテリーが死んでバイクが止まり、道端のドライブインのような場所で野宿し、ただただスロットルを空け続けて、バラナシに戻ったときには心底ほっとした。正直辛い旅だった。
でも旅は辛いほど、険しいほど、心に深く刻まれる。
2週間に及んだインド亜大陸バイク一人旅で、俺はまたひとつ、強くなった。そんな実感がある。

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ダラムサラで、坊さんたちの祈りの場面に出くわした。
100人ほどの僧たちがいっせいに経を唱えていた。
低い声が折り重なって作られる読経は大きなうねりになって、やまびこのように山々に消えていく。これを聞いていて、思わず目頭が熱くなった。
それは俺たち日本人にとっても馴染み深いサウンドで、しかしもはや忘れかけてしまった祈りの姿でもあった。これを聞くために、はるばる1000数百キロを走ってきた、そんな気分になった。
ダラムサラ音声をダウンロード


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バラナシに戻ってみると、我等がスクールは着々と進行し、一階の教室は全体像が見えてきた。ボランティアたちからスケッチを募った鉄の格子窓もはめ込まれ、たてものらしさが増してきた。2階のゲストハウスは時間切れで内装に至らず。何とか教室だけは完成させて帰ることになりそうだ。


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残すところあと数日。俺と歩のインド滞在は一ヶ月をずいぶん越えた。長い旅、でも過ぎ去ってみればあっという間の出来事だ。
それはまさに人生のようなものなのだ、と思う。俺たちは、一日一日を、旅するように生きている。それを実感できるのが旅だからこそ、俺たちは旅するように生きていく。


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comment (0) | By イケダシン

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